種子配合について

種子の豆知識

現場条件やご要望に応じて種子配合をご提案させていただきますが、その際にご説明することの多い内容を紹介します。
実は、知らないことが多かったりする少しマニアックな内容です。

在来種は実は外国産も存在する

在来種=国産の草本類・木本類だと思いがちですが、そうではない場合もあります。
「純粋な国内採取」
「国内の種を中国で栽培し、再輸入」
「中国産だが国内にも存在している種であるため、在来種」等、
在来種の定義は複数あるため、注意が必要です。

詳細はこちらをご覧ください。

誤解されがちな
『産業管理外来種』

産業管理外来種は、特定外来生物法の規制対象となる特定外来生物や未判定外来生物とは異なり、法的な規制が課されるものではありません。「生態系被害防止外来種リスト」に記されている通り、産業または公的役割において重要で、代替性がなく、利用にあたっては適切な管理を行うことが必要な外来種です。(生態系被害防止外来種リストについては 環境省のホームページをご覧ください。)

ロンタイでは、林野庁計画課施工企画調整室より発表された「林野公共事業における生物多様性保全に配慮した緑化工の手引き(平成23年1月)」に基づいて、植生による初期の侵食防止を目的としながらも、将来的に遷移が進むように配慮した種子配合にしており、 産業管理外来種とされている種子を使用しています。

都道府県及び市町村により、産業管理外来種については対応が異なります。お客様のご要望に応じて種子配合を変更することもできますので、詳しくはお近くの支店・営業所までお問い合わせください。

基本的にどんな種子でも
配合可能です

流通している粒の小さな種子ならどんな種子でも配合可能です。
ロンタイでは、お客様にご希望の種子配合がある場合、受注生産にて対応しております。

ただし、変更する種子の配合内容や製造数量によって、値段・納期が変わります。さらに配合によっては発芽保証ができない場合もあります。
また、大きな種子(球根やドングリ等)は入れることができないものもあります。
加えて、イタドリやススキ等、製造工程上配合量に上限があるものがございます。

実際はなかなかデメリットも多いので、特別な理由がない限り普通配合をお勧めしております。

そもそも配合時に
気を付けるべきこととは

ロンタイでは、土壌硬度や土性、酸度、法面勾配、降雨量、周辺の植生状況等を総合判断し種子の選定を提案しております。
また、景観上の問題を考慮して選定する必要や、特殊な種子を使う場合に灌水や追肥等の維持管理を実施したり、工法グレードを上げる必要が生じる場合もあります。
さらに、遊歩道や民家近傍では花粉症問題の対策も検討する必要があり、様々な事柄から判断して、工法や配合検討を行うことが望まれます。
尚、環境保安林内や、国立・国定公園等の自生種での緑化をご検討の場合は、侵食防止を図りつつ飛来種子や埋土種子の定着を促す、自然侵入促進型の製品がお勧めです。

よくあるご質問:植生調査について

さらに、肥料も
重要な検討事項の一つです

種子配合に合わせた肥料の選定や配合は、主に早期に在来種を生やす目的、自生種を生やす目的のときに検討します。
また、環境要望で花を用いた緑化検討を行なう場合も変更検討します。

しかしながら、スタンダード品として在来種導入の場合はロンケットモスアナ等、既に肥料配合までも検討された製品があります。

もし設計時、在来種導入を目的とされる場合は、肥料配合を十分検討したうえで工法変更する事をお勧めいたします。

侵食防止を目的とする場合も、
種子配合に気を付けましょう

侵食防止のための最大のポイントは、いかに早く植物を発芽、生育させ定着させ、法面を保護できるかです。
そのためには、生育が早く根への伸長力が強い種子や、横にも育ち法面を覆うほふく系でひろがる植物の種子を選定することになります。

よく一般的なイメージから草丈の低い草を選定しがちです。しかし短草配合ですと根茎の入りが浅く、法面侵食防止効果は弱くなります。
また、異常気象続きの近年において、雨不足や高温により植生が自生種に遷移する以前に衰退してしまい、法面保護の目的を果たせなくなるケースがあります。

このような背景から、早期かつ確実に侵食防止効果を得るために、イネ科牧草をメインにした種子配合をおすすめしています。
イネ科牧草は発芽率も高く、在来草本より比較的コストが低いという点でメリットがあります。

基本的には景観上問題が無い場合は普通配合を使用する事をお勧めしています。

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