製品選定フロー

製品選定を行うために必要な
5つの調査項目

製品を選定するにあたり、施工法面がどういった状態であるか把握する必要があります。
あらかじめ下記のような基礎データを把握しておく事で、より適切な製品が選択できます。
既に法面が発生している場合、弊社にて調査を承ります。
法面が発生していない場合、分かる範囲で想定していただければと思います。

調査項目01

区分を調べる

切土

人為的に切り取って発生した斜面

盛土

人為的に盛り付けて造成された斜面

調査項目02

土質を調べる

粘質土

砂質土

軟岩

硬質土

調査項目03

土壌硬度を調べる

植物の根系が土中に侵入し、良好に生育できるかを判断します。

山中式土壌硬度計

道路土工・斜面安定工指針参照

土壌硬度 植物の生育状態
10mm未満 乾燥のため発芽不良になる
粘性土10~23mm
砂質土10~27mm
根系の伸長は良好となる(草本類では肥沃な土である場合)。
樹木の植栽に適する。
粘性土23~30mm
砂質土27~30mm
木本類の一部のものを除いて、根系の伸長が妨げられる。
30mm以上 根系の伸長はほとんど不可能である。
軟岩・硬岩 岩に亀裂がある場合には、木本類の根系の伸長は可能である。

調査項目04

土壌酸度を調べる

土壌酸度が植物にとって生育するための許容範囲にあるかを判断します。
植物にもよりますが最適値はpH値5~7です。pH値4~8以外では、適切に中和処理を行う必要が生じることもあります。

現地測定

室内測定

調査項目05

法面勾配を調べる

植生可能勾配であるかを判断します。
勾配が急になればなるほど根の入りが浅くなり、自然環境の影響を受けやすくなります。

現地測定

道路土工・斜面安定工指針参照

勾配 植物の生育状態
1:1.4 より緩勾配
(35度未満)
高木が優占する植物群落の成立が、1:1.7 より緩勾配であれば可能であり、1:1.7 ~ 1.4 ではのり面の土質や周辺環境の状況によっては可能である。
周辺からの在来種の侵入が容易である。
植物の生育が良好で、植生被覆が完成すれば表面侵食はほとんどなくなる。
1:1.4 ~ 1:1
(35~45度)
中・低木が優占し、草本が下層を覆う植物群落の造成が可能である。
1:1 ~ 1:0.8
(45~50度)
砂質土27~30mm
低木や草本からなる群落高の低い植物群落の造成が可能である。
1:0.8 より急
(50度以上)
のり面の安定度が高い場合、もしくは構造物で安定を確保した場合にのみ植生工の適用が可能である。全面緑化の場合の限界勾配は、一般に 1:0.5 (60度)程度である。

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